TNFD
TNFD(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures、自然関連財務情報開示タスクフォース)は、民間企業や金融機関が、自然資本及び生物多様性に関するリスクや機会を適切に評価し、開示するための枠組みを構築する国際的な組織*1です。
世界の金融の流れを、自然にとってマイナスからプラスの結果へとシフトさせることを目標*2とし、2021年6月に発足しました。
気候変動に関する財務リスクやその対処を企業や金融機関が開示する、TCFD(Taskforce on Climate-related Financial Disclosures、気候関連の財務情報の開示に関するタスクフォース)の考え方を踏襲し、ガバナンス、戦略、リスク管理、指標を4本柱として、組織が情報を開示すること推奨しています。
また、「農業」「食品加工」「漁業」を重要業種とし、業界ごとにアプローチを行い*3、2023年に枠組みを公表する予定です。
枠組みの試用版(ベータ版)はこちらで公開されています。
*1 自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)フォーラムへの参画について(環境省ホームページより、2022年3月閲覧)
*2 TNFD NATURE IN SCOPE 提案されているTNFDのスコープ、ガバナンス、ワークプラン、コミュニケーションと資金調達計画の概要(TNFD、2021年)
*3 TNFD共同議長・クレイグ氏に聞く「自然を増やす『ネイチャー・ポジティ ブ』に資金を流す」金融界が企業に求める生物多様性保全(日経ESG、2022年3月閲覧)
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