GSSI(世界水産物持続可能性イニシアチブ)
今や水産エコラベルは世界に140以上もあると言われています。消費者の選択肢が増える一方、それぞれの認証の信頼性も問われるようになってきました。そこで登場したのがGSSI(Global Sustainable Seafood Initiative,世界水産物持続可能性イニシアチブ)です。
GSSIは、FAOのガイドライン「責任ある漁業のための行動規範」に照らし合わせ、数多くの認証スキームをチェックしています。GSSIに承認を受けたスキームは2021年7月現在、9つ。おなじみのMSC、ASC認証の他にもGLOBALG.A.P.やBAPなども含まれます※1。
GSSIはサステナブル・シーフードを推進する際のグローバル・ベンチマーク・ツールとしての役割を果たしています。たとえばGSSIにより承認された認証は東京五輪の「持続可能性に配慮した調達コード」や多くの水産関連企業の調達方針に組み込まれたり、小売流通企業がサステナブル・シーフードのコミットメントを立案する際にも、GSSIで承認された認証水産物をベースに割合目標を決めるなど、国内外を問わずサステナブルな水産物調達推進の重要な指標として活用されています。
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