未利用魚
魚のサイズが不揃いであったり、漁獲量が少ないといった理由から、非食用に回されたり、価格評価が低くなってしまう魚のことを「未利用魚」と呼びます。 場合によっては廃棄されることもあり、食品ロス削減の観点からも未利用魚の利用促進が課題となっています。
最近ではこの未利用魚をもっと利用しようと、レストランや居酒屋で付加価値をつけて出したり、加工品をつくったりする動きもあります。
たとえば、第1回ジャパン・サステナブルシーフード・アワードのファイナリストである居酒屋「四十八漁場」の看板魚は未利用魚のドンコ。スタッフがタライに盛った鮮魚をお客様にお見せしながら、未利用魚や漁師の努力・創意工夫などの“おいしい理由”を紹介されているそうです(2018年6月時点)。
また、同じくファイナリストの株式会社Tポイント・ジャパンや長崎県五島市が参画する「Tカードみんなのソーシャルプロジェクト」五島の魚プロジェクトでは未利用魚を軸に六次産業化に向けて商品開発などを行っています(詳細はこちら)
ただし、未利用魚であっても漁獲管理をしなければ、資源の枯渇をまねきかねません。資源管理の元、未利用魚の利用をはかっていくことが大切です。
・第1回ジャパン・サステナブルシーフード・アワードのファイナリスト(詳細はこちら)
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