BSP認証
BSP(Best Seafood Practices)認証は、天然水産物が倫理的な方法で漁獲・加工され、さらにはサプライチェーンで働く全ての従業員の健康と安全が確保されていることを保証する第三者認証プログラムです。
運営しているのは世界水産物連盟(Global Seafood Alliance)で、BSP認証を通じて食の安全、社会的責任、環境責任、動物の健康と福祉の確保に取り組んでいます。
BSP認証はRFVS(Responsible Fishing Vessel Standard)基準と、SPS(Seafood Processing Standard)基準から構成されています。
RFVS基準は「船舶管理と安全システム」と「船員の権利・安全・健康」の2つの基本原則のもと運用されています(*1)。特に船員の人権保護に強く焦点を当てたこの認証は、漁業労働条約やその他の国際条約に基づいたものになっています。具体的には、船員が適切な訓練を受けて安全な環境で働き、給与や食事、休憩時間が保障されていることが求められます。
SPS基準は加工工場の食品安全を保証するもので、GFSI(世界食品安全イニシアチブ)とGSCP(グローバル・ソーシャル・コンプライアンス・プログラム)に準拠しています。具体的には食品安全、環境責任、動物の健康と福祉、そして従業員の健康と安全に関する保証を提供しています(*2)。
また、BSP認証の基準はSOC(基準監視委員会)のもとで決められています。SOCは業界団体や学術機関、非政府組織など幅広いステークホルダーを代表するメンバーから構成されています。
そしてこの基準は、IUU漁業等に対するサプライチェーンリスクマネジメント規格のPAS(Publicly Available Specification)要件の85%以上を満たしています。(*2)
*1 Seafish “Responsible Fishing Vessel Standard(RFVS)”
*2 Best Seafood Practices “ What We Do”