GLOBALG.A.P.総合農場認証
GLOBALG.A.P.は、ドイツのケルンを本拠とするFoodPLUS GmbH(フードプラス)が、生産者や小売業者など食品業界全体の関係者の協力を得て開発した責任ある「農業・水産養殖業」を保証する認証のブランドです。GLOBALG.A.P.認証には安全で社会・環境に責任ある農業・水産養殖業を実践するためのさまざまな基準が含まれています。
GLOBALG.A.P.の中でもっとも広く活用されているのが、GLOBALG.A.P.総合農場認証(青果物、水産養殖、花卉など)です。この規格は消費者向けの商品ラベルであるGGNラベルの基礎となるものでもあります。
GLOBALG.A.P.は、1997年にEUREPGAPとしてその歩みを開始しました。それから25年、現在では134カ国で20万をこえる生産者がGLOBALG.A.P.の認証を取得しています。
GLOBALG.A.P.の水産養殖認証
水産養殖のための規格は、責任ある養殖業を実践するための明確な原則と基準を定義したグローバルスタンダードです。網羅的なアプローチを採用し、以下の6つの主要テーマを通して養殖場の管理改善、運営の効率化、環境保全、国際市場への参入を可能にするように設計されています。
1. 食品安全
2. 動物の健康と福祉
3. 環境の持続可能性
4. 法遵守、管理、トレーサビリティー
5. 生産工程
6. 労働安全衛生
GLOBALG.A.P.の水産養殖の規格は、孵化場、稚魚、餌、養殖、漁獲、輸送まで生産工程の全体を対象としています。
業界からの評価
GLOBALG.A.P.の水産養殖の規格は、20年近く運用されており、養殖業界全体の関係者との幅広い協力関係を通じて開発され、改善されてきました。現在、GLOBALG.A.P.の規格に則った生産工程を経て出荷される養殖水産物は世界で年間250万トンを超えています。
GLOBALG.A.P.の水産養殖の規格は、魚類、甲殻類、軟体動物、海藻を含めた養殖されるすべての水産種に対応するように設計されています。また、養殖場レベルでは、企業のための世界的な食品安全基準であるGFSIが認める唯一の水産養殖認証の規格であり、GSSIにも認められています。
GGNラベル – GLOBALG.A.P.の規格に基づく消費者向けラベル
GGNラベルは、認証された責任ある農業・水産業とサプライチェーンの透明性を示すラベルです。GGNラベルは、包装された商品とバラ売りの商品の両方に表示することができます。このラベルは、消費者に対して、商品がGLOBALG.A.P.の規格に基づく認証された責任あるやり方で生産されたことを、高い信頼性とともに示すものです。
GGNラベルの対象は、養殖水産物、果物、野菜、花卉で、13桁の識別番号とともに表示されます。消費者はこの識別番号をもとに、GGNポータルサイトを通して商品の生産地を確認することができます。
・養殖水産物にGGNラベルを表示させるための条件は以下の通りです(全て満たす必要あり)。
・養殖場がGLOBALG.A.P.の認証を取得していること
・使用されている餌は、GLOBALG.A.P.の配合飼料製造(CFM)認証もしくは同等の認証、もしくは配合飼料製造に関する認証でISO/IEC17065またはISO/IEC17021の認定を受けたものを取得した事業者が提供するものであること
・養殖場がGRASP(GLOBALG.A.P.の社会的実践評価基準)に完全に従っているこ・
・サプライチェーン上の企業がCoC: Chain of Custodyの認証を取得していること
・GGNラベルを担当する事業者がGGNラベルライセンスを取得していること
*数値は全て2022年9月時点のものです。