CoC認証
CoC(Chain of Custody)認証とは生産・加工・流通など全ての段階において適切な管理がされていることを証明し、非認証製品の混入を防ぎ、消費者まで認証製品が確実に届くことを目的とした認証です。
各認証スキームにおいてこのCoC認証があり、それぞれによって求められる審査基準も異なります。水産分野だけではなく、例えば、森林認証のPEFC(Programme for the Endorsement of Forest Certification)森林認証やFSC森林認証においても、CoC認証制度が適用されています。
認証が必要となる事業所は認証漁業・養殖場から販売店やレストランまでのサプライチェーン全体と多岐にわたります。
MSC CoC認証、ASC CoC認証には標準・グループ向け・消費者向け事業者用と3つのバージョンがあります。そしてそれぞれ以下の5つの原則(グループ向けは6つ)があります。※1
原則1
認証製品は認証取得サプライヤーから購入されなければならない
原則2
認証製品であることが識別できなければならない
原則3
認証製品は分別されなければならない
原則4
認証製品は追跡可能であり、数量が記録されなければならない
原則5
事業者の管理システムは、本規格の要求事項に対応するものでなければならない
原則6(グループ向けのみ)
グループCoCに関する追加要求事項
CoC認証プロセスには「審査機関の選定」「審査に向けた準備」「審査を受ける」「認証の取得」「MSC/ASCラベルを使用」という5つのステップがあります。申請してから認証取得に至るまでの全プロセスにおいて、独立した適合保障機関の認定を受けている第三者審査機関によって管理されます。
認証を取得した場合、その有効期限は3年となります。またその間も1年ごと(条件を満たした場合18ヶ月ごと)監査を受けます。
以上のような厳格な審査・管理によって消費者のもとに信頼ある製品が届くのです。
※1 認証取得に向けてMSC/ASC CoC認証プロセスの手引き
https://www.msc.org/jp/forbusinessesjp/supply-chain/msc-cocJP