FAIRR Initiative
FAIRRイニシアティブ(フェアイニシアティブ、以下FAIRR)は、2015年にジェレミー・コラー財団が設立した世界の食品セクターにおける重要なリスクと機会への認識を高めるための、投資家による協働ネットワークです。FAIRRの使命は、集約的な畜産に関連する課題を認識し、より広範な食品システムに内在するリスクの最小化を目指す投資家のグローバルネットワークを構築することです。世界で400を超える会員を擁し、合計で90兆米ドルを超える資産を代表する、世界で最も急速に成長している投資家ネットワークでもあります。
FAIRRは、高品質な調査研究の提供、協働エンゲージメントの推進、ならびに会員のための政策アクションの調整に重点を置いています。投資家が責任ある資本の受託者として影響力を発揮しつつ、投資ポートフォリオの長期的価値を守ることに集中できるよう、投資家の負担となる作業を確実に担うようにしています。
これまでに、彼らは水産物の持続可能性に関する複数の共同投資家エンゲージメントを実施し、水産物セクターの変革に大きな影響を与えてきました。
2023年3月、FAIRRは国連環境計画金融イニシアティブ(UNEP FI)、世界自然保護基金(WWF)、プラネット・トラッカー、ワールド・ベンチマーキング・アライアンスと共同で投資家対話イニシアチブを立ち上げました。このエンゲージメントは、市場に存在するさまざまな水産関連の金融リソースを実際の行動につなげることを目的とし、主要な水産企業に対し、重要な環境・社会リスクを特定し対処する手段として、サプライチェーン全体を網羅する強固なトレーサビリティ・システムの構築と導入を促すものでした。
・UNEP FI 水産物のサステナビリティ向上のため 金融イニシアチブに賛同する投資家を募集
そして2024年には、「FAIRRシーフード・トレーサビリティ・エンゲージメント」が実施されました。これは、35の機関投資家が連携し、世界の主要水産企業7社に対してトレーサビリティの強化を求めた共同イニシアティブです。これらの投資家による総投資額は6.5兆米ドル(約1,000兆円)に上ります。
・日本の水産業界のトレーサビリティーの遅れは重大なリスクー「FAIRR 水産物の透明性に関するエンゲージメント(Seafood Traceability Engagement)」の結果から
さらに、2020年から2025年にかけて、主要なサーモン生産業者7社とエンゲージメントを行い、魚粉と魚油(FMFO)への依存度を低減し、より広範な生物多様性リスクを軽減するとともに、藻類油などFMFOに代わる新たな飼料原料の導入可能性を模索しています。
・Sustainable Aquaculture Engagement
このように、FAIRRは、投資の力を通じて水産サステナビリティの変革を後押しし続けている国際的な投資家ネットワークです。
公式サイト:https://www.fairr.org/


