中国初の漁業改善プロジェクトへの合意・発足へ

覚書締結で水産業界、国内機関およびNGOがひとつに
2018年4月18日、ワシントンDC– 国立漁業研究所 (NFI) ガザミ委員会 、中国水産加工流通協会 (CAPPMA)およびオーシャン・アウトカムズ (O2) は中国におけるガザミ漁業改善プロジェクト(FIP) の立ち上げおよび実施に向けた覚書に署名しました。
NFIガザミ委員会の創設メンバーは、アジアン・パシフィック・シーフード、バンブル・ビー・シーフード、キャリントン・フーズ、チキン・オブ・ザ・シー・フローズン・フーズ、ニューポート・インターナショナル、ステイビス・シーフード、スプリーム・クラブ&シーフード、およびツイン・テールズ・シーフード・コーポレーションです。
中国ガザミ漁に対する初のMSC 予備審査は2013年に完了し、2回目の審査も2015年に終了しています。NFIガザミ委員会、CAPPMA およびO2 は、2016年に福建省東山県で関係者向けワークショップを共同で開催した後に、これらの予備審査の結果をもとにFIPに取り組むための計画を立て始めました。
NFIのジョン・コネリー代表
「この複雑な漁業改善プロジェクトの企画にあたり、これまで多くの時間が費やされ幅広い研究が実施されました。NFIガザミ委員会は、元のNFIカニ委員会においてこれまで最も成果のあったカニの持続可能性に関する前競争段階での協働基礎研究がきっかけとなり発足しました。そして今回CAPPMA、O2とおよびNFIガザミ委員会が一致協力し、中国政府もガザミの持続可能性の改善に改めて力を入れているので、本プロジェクトの実施を開始する機運は高まっています。」
CAPPMA代表の崔和博士
「本覚書は、ガザミのサプライチェーンの上流から下流までの関係者が共有する持続可能性のビジョンとつながっています。今回の協働の取り組みを通じて漁業の未来を担保し、中国と米国の水産物取引のさらなる成長をサポートすることにより、何千もの中国人漁業者や米国の消費者にも利益をもたらします。」
本FIPはこれまでのところ、NFIガザミ委員会およびゴードン&ベティー・ムーア財団の手厚い資金提供を受けています。
O2のソンリン ・ワン中国支部長
「ひたむきな業界のリーダーや漁業コミュニティ、および財団の皆様が力を合わせて中国のガザミ漁業の持続可能性に関する課題に取り組む我々の支援をしていただき嬉しく思います。これらの取り組みや、商業的に重要な他の国内漁業に関する活動のさらなる展開が非常に楽しみです。」
本FIPの策定は長期にわたり進められてきましたが、ようやく8月初旬に正式に立ち上がります。今後のFIPの概要はfisheryprogress.org で公表されています。

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